その日、朝もやがまだケデロンの谷にたなびいている頃、エリアサフは叔父であり師である祭司アビヤの後を、少し息を切らしながら歩いていた。石畳の道は夜露で滑りやすく、彼は肩にかけた麻布の袋をしっかりと押さえた。中には細かく砕かれたヒソプの枝、二羽の雀、杉の木片、そして深紅の撚り糸が入っている。今日もまた、宿営の北門の外、隔離の場所へと向かう日だ。
「足を早めろ、エリアサフ。彼らは待っている」 アビヤの声は低く、疲れを含んでいた。一週間に一度、定められたこの務めは、老祭司の背をさらに屈ませるようだった。
隔離の場所は、宿営から石を投げて届くか届かないか、ちょうどその距離に設けられていた。粗末な革の天幕がいくつも並び、その周りで男や女、時には子供の姿が、ぽつりぽつりと火を囲んでいた。彼らの目は、近づく二人の祭司を捉えると、一瞬で一点に集中した。その眼差しには、恐れと、わずかな期待、そして深い諦念が入り混じっている。
最初の男は、名をヨナタンという。四十歳になるかならないか、かつては力強い石工だったという。彼は自ら上衣を脱ぎ、左の肩から背中にかけて広がる斑点を晒した。皮膚は白く盛り上がり、その中に生えていた毛も白く変じている。アビヤは近寄り、指の腹でそっとその患部の縁を触れた。冷たく、硬く、皮膚の下に深く食い込んでいる感触だ。
「七日前より、広がっておるか」 アビヤが問う。ヨナタンはうつむいたまま、微かにうなずいた。 「かゆみは?」 「…夜、ひどくあります」
アビヤは息を深く吸い、レビの書に記された言葉を心の中で繰り返した。『皮膚に腫れ、あるいは吹き出物、あるいは光る所があって、これがその皮膚にツァラアトの患部となりそうであれば…その患部の毛が白く変じ、かつ患部が皮膚よりも深く見えるならば、それはツァラアトである。祭司はこれを見て、汚れた者としなければならない』
彼はゆっくりと頷き、エリアサフに目配せした。若い見習いは、袋の中から石灰で白く塗った小さな陶片を取り出す。それで、ヨナタンの天幕の入り口に、はっきりと印をつけなければならない。隔離が続くという宣告の印だ。ヨナタンの肩は、一瞬震えた。しかし顔を上げた時、そこには激しい怒りも悲嘆もなかった。ただ、もう一週間、ここで朝日と夕日を数えるのだ、という静かな覚悟が浮かんでいるだけだった。
「主の前に清くあらんことを、心を砕いて祈れ」 アビヤがそう告げると、ヨナタンは深々と頭を下げ、再び上衣をまとった。その背中は、かつて石を積み上げた逞しさをかすかに残しながらも、今は隔離の天幕へと消えて行った。
次の者は若い女だった。名はミリアム。頬に、小さな赤い斑点がある。彼女は震える手でヴェイルを外し、顔を上げた。アビヤは慎重にその斑点を観察した。色は確かに赤みを帯びているが、皮膚よりも深くはなく、毛も黒々としている。彼は七日待って再び見よ、という言葉を胸の中で噛みしめた。規定は厳格だ。一見、浅く見えても、それが広がるならば、ツァラアトの疑いである。しかし、変わらないなら、ただの発疹に過ぎない。
「清い」 アビヤが言った。その瞬間、ミリアムの目に涙が光った。彼女は言葉もなく何度も頭を垂れ、ヴェイルを急いで被ると、まるで追われるように宿営の方へ走り去って行った。あの走り方は、命を取り戻した者の、あの軽やかな足取りだった。エリアサフはその背中を見送り、ほっと胸を撫で下ろす。叔父の判定が、一人の女の人生を、少なくとももう七日間は、普通の生活へと戻してやれた。この務めの中で、わずかばかりの明るさとなる瞬間だ。
日は次第に高くなり、谷間の霧も晴れてきた。検査は続く。禿げ頭の男、火傷の跡を持つ者、衣服にカビの生じたものを持ち込む者…アビヤはその一つ一つに、驚くべき集中力で向き合った。彼の目は、時に顕微鏡のように細部を捉え、時に鳥瞰図のように全体を見渡す。規定は複雑に入り組んでいる。白い斑点の中に生きた肉の光る部分があれば清い。しかし、その生きた肉が広がれば、汚れている。患部が皮膚の上に広がるだけで、深く食い込んでいなければ、七日間の隔離。そして再検査。
「覚えておけ、エリアサフ」 アビヤは、衣服の染みを検査しながら、低い声で呟いた。 「我々は医者ではない。癒やす者でもない。我々は見分ける者だ。聖なるものと俗なるもの、清いものと汚れたものを。この共同体が、主の御前で歩みを続けるために、必要な分別なのだ」
その言葉は、重くエリアサフの心に落ちた。彼はこれまで、この務めをむしろ残酷な儀式のように感じるときがあった。しかし叔父の言葉は、それを単なる律法の適用ではなく、民全体の聖性を守る、静かで厳粛な「境界線の維持」として描き出していた。
そして最後の検査者が来た。少年だ。名はエリアズ。十二、三歳だろうか。彼の右の頬から首筋にかけて、やはり白い斑点が広がっている。しかしアビヤが触れてみると、それは驚くほど浅く、ただ皮膚の表面が少し色を失っているだけのように感じられた。毛も白くは変じていない。少年の目は、純粋な恐怖でいっぱいだった。
アビヤは長い間、その斑点を見つめ、触れ、少年の息づかいまで聞き取ろうとするかのように沈黙した。規定はこう言う。『もし光る所が皮膚にあり、それが皮膚よりも深く見えず、またその毛が黒いならば、祭司は患者を七日のあいだ隔離しなければならない』 彼は目を閉じた。そして開いた。 「清い」 そう宣言した。
少年の顔が、ぱっと輝いた。しかしアビヤは続けた。 「しかし、七日の後、再びここに来い。その時、もう一度見定めねばならぬ。斑点が広がっていなければ、さらに七日を待つ。それでも広がらなければ、お前は清い。しかし、もしその間に広がるようなことがあれば…覚悟せよ」
少年は、複雑な宣告に、大きくうなずいた。清いと言われた安堵と、まだ完全な自由を得られない不安が、交互にその幼い顔をよぎる。彼は小さな体いっぱいに礼をすると、走り去った。
すべての検査が終わり、日はすでに中天に達していた。帰路、アビヤは急に歩みを緩め、岩陰に腰を下ろした。彼の額には、疲労の汗がにじんでいる。 「エリアサフ」 「はい」 「あの少年の患部は、深くなかった。私は…そう判断した」 「はい。規定の通りです」 「規定はそうだ。しかし…」
アビヤは谷間の向こう、宿営のぼんやりとした輪郭を見つめた。 「あの斑点が、来週までに深く広がるかもしれぬ。その可能性は、常にある。我々の見分ける目は、完璧ではない。今日、清いと宣言した者が、七日後には汚れた者となる。その逆もある。この務めは…絶えず変化するものの表層を、一定の時の中で切り取り、判定することに他ならない。それは、あたかも流れるヨルダンの水を、手ですくい、『これが水だ』と宣言するようなものだ」
エリアサフは言葉を失った。叔父がこれほどまでにこの務めの不確かさ、あるいは限界について口にしたのを聞いたことがなかった。 「では、なぜ?」 「なぜ続けるのか、か?」 アビヤは弱々しく笑った。 「それは、この共同体が、清さと汚れの概念なしには、自らが神の民であることを覚えていられないからだ。この煩雑で、時に残酷にさえ見える規定の一つ一つが、『主は我々のただ中におられる。だから我々は聖でなければならない』という事実を、毎週、毎日、皮膚の感覚で思い起こさせるのだ。ツァラアトは単なる病ではない。それは…目に見えるしるしなのだ。見えざる汚れ、秩序からの離反が、目に見える形で現れたしるし。我々がそれを検査し、隔離し、時に解放するこの行為そのものが、主との契約がなお生きていることの、生きた証なのである」
風が吹き、谷間から砂埃が舞い上がった。アビヤは立ち上がり、再び歩き始めた。その背中は、確かに老いている。しかし、その一歩一歩には、揺るぎない確信のようなものが刻まれているようだった。
エリアサフは、自分が担った麻布の袋の重さを、改めて感じた。ヒソプ、雀、杉の木片、深紅の糸。これらは、清めの儀式に用いられる品々だ。今日、汚れたと宣告された者たちが、もし癒やされたならば、彼は叔父と共に、それらのものを使って複雑な清めの儀式を執り行わなければならない。その時、隔離の天幕を出て、生け贄の血と鶏の羽と流水を使い、人が共同体へと再び統合されていく全過程に立ち会うことになる。
その儀式の最後には、こう宣言する言葉がある。『見よ、この者は清められた』 その言葉を、彼はまだ一度も口にしたことがない。
道は宿営の北門へと続いていた。門の前で、エリアサフは振り返った。隔離の場所は、もう遠くにかすみ、人々の姿は見えない。しかし、彼らが確かにそこにいること、そして叔父アビヤが、来る日も来る日も、その場所へと足を運び続けることを、彼は知っていた。
風の音だけが、不浄の地と聖なる宿営との間を、絶え間なく吹き渡っていた。
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