修復と背信の王ヨアシュ
ユダの都エルサレム。その神殿の奥深く、七歳の少年は祭司の衣の裾を握りしめていた。石の冷たさが足の裏から伝わり、常灯の油の匂い、古い巻物の革の香り―これがヨアシュ...
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ユダの都エルサレム。その神殿の奥深く、七歳の少年は祭司の衣の裾を握りしめていた。石の冷たさが足の裏から伝わり、常灯の油の匂い、古い巻物の革の香り―これがヨアシュ...
エルサレムの城壁に朝の光が差し始める頃、宮殿の最も東にある部屋には、すでに羊皮紙の匂いが立ち込めていた。ソロモン王は窓辺に立って、眼下に広がる都を見下ろしていた...
ギルガルの宿営には、夕暮れの風がほのかに野原の草の香りを運んでくる。ヨシュアは肩にかけていた羊毛の外套を少し緩め、粗末な机の上に広げられた羊皮紙のリストを見下ろ...
夕暮れが、ギルアデの丘陵を柔らかな葡萄酒色に染めていた。ヤコブは、ひび割れた手で最後の一束の大麦を縛り終えると、鍬を地面に突き刺し、深く息を吸った。収穫の匂い—...
朝もやがシティンの荒野にたなびく頃、アロンは会見の天幕の入口に立ち、目の前の金の祭壇から立ち上る細い煙を見つめていた。冷え切った砂の匂い、燔祭の脂肪の焦げる匂い...
その日、朝もやがまだケデロンの谷にたなびいている頃、エリアサフは叔父であり師である祭司アビヤの後を、少し息を切らしながら歩いていた。石畳の道は夜露で滑りやすく、...
その日も、ノアは斧を振るっていた。肘にかかった汗が木屑に混じり、独特の匂いを立てる。百年近く、この仕事は続いている。近所の者たちは、初めこそ好奇の目で見ていたが...
海は鉛のように重たく、その上を低く垂れ込めた雲が掠めていた。アシア州の小さな港町の片隅で、私は皮革を鞣す仕事をしていた。硝石と尿の混ざった臭気が、常に私の鼻を刺...
エーゲ海に面した港町テサロニケ。昼間の喧騒がやみ、家々に灯がともり始める頃、ルカスは革細工の作業台からゆっくりと腰を上げた。指先は油と塵で黒ずみ、一日の疲れが肩...