夜は、羊の群れの上に深く静かに降りていた。日の最後の残照が西の山々の稜線を赤く染め、やがて紫色へ、そして墨水を打ちこんだような紺碧へと変わる間も、少年エリアブは岩陰に座り、じっと膝を抱えていた。足元では、疲れた羊たちが互いの体温で暖をとりながら、時折、草を反芻するかすかな音を立てている。遠く、谷間の村にはかすかな灯火が二つ三つ、それは母親が夕食の支度のために炉の火をかき立てている光かもしれなかった。
空は完全に暗くなり、そして、まるで黒い絨毯に誰かが無造作に塩を撒いたように、星々が現れ始めた。一粒、また一粒。やがてそれは数え切れないほどになり、天の川が薄い乳の帯のように、ちりばめられた宝石の粒を貫いて流れている。エリアブは息をのんだ。何度見ても、この光景には胸が締めつけられるような畏れがあった。羊飼いの仕事は孤独だ。昼は灼熱の太陽と埃にまみれ、夜は獣の気配に耳を澄ませながらの監視が続く。しかし、この時刻だけは別だった。全世界が眠りに落ち、自分だけが覚めているこの深い静寂の中、彼は巨大な、生ける闇と光の劇場のただ中に座っているような気がした。
ふと、彼は父の言葉を思い出した。父は神殿で朗誦される詩を、幾つか暗唱していた。「我が主、我が神よ。あなたの御名は全地にあまねく、いかに尊きことよ。」その言葉が、こだまのように胸の中をよぎった。彼は空を見上げた。あの無数の、きらめく一点一点。羊の群れを守るのが自分にさえ時に手に負えないのに、これらすべてを数え、それぞれに名前をつけ、秩序立てて運行させているのは、いったいどのようなお方なのだろう。自分という、この羊飼いの少年を、そのお方はご存知だろうか。砂漠の砂粒のように無数にある人間の一人を。
風がそよぎ、ヨルダン川の流域から吹いてくる湿り気をわずかに運んできた。彼は自分の小ささを、圧倒的なまでに感じた。岩も、丘も、遠くうごめく獣の影も、すべてこの星空の下では儚い影のように思えた。彼はうつむき、地面に転がる小石を指で転がした。その時、闇から一匹の子羊が、まるで彼の孤独を察したかのように、ぴたりと彼の脇に寄り添って座った。小さな温もりが、布越しに伝わってくる。
彼は再び空を見た。今度は、違う思いがわき上がってきた。このすべてを造られたお方。そのお方が、なぜ、こんなにも小さな者に目を留められるのだろう。なぜ、たかが羊の番をする少年のことを、心に留めていてくださるのだろう。父が口にした詩の続きが、自然に唇をついて出た。「あなたの指のわざである天を、あなたが整えられた月と星とを眺めますに、人とは何ものなのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。人の子とは何ものなのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。」
子羊が微かに鳴いた。その声は、無限の広がりをもつ夜空に対する、小さくも確かな抗いのように聞こえた。エリアブは子羊の頭をそっと撫でた。この弱い命を守ることを自分は委ねられている。そして、自分という命を、あの天の造り主は顧みておられる。それは説明のつかないことだった。理解を超えた、甘美な謎だった。
夜明け前の最も深い闇が訪れ、星々が一層鋭くきらめく頃、東の空に微かな変化が生じた。闇が少しずつ薄らぎ、山々のシルエットがくっきりと浮かび上がり始めた。鳥たちがまだ眠りの中にある森から、一番鶏ならぬ最初のさえずりが、ためらいがちに響いた。エリアブは立ち上がり、体を伸ばした。冷えきった骨がきしむ。彼は群れを見回した。すべてが無事だった。あの巨大な、恐ろしいほどの星空の下で、この小さな囲いの中の命は守られていた。
そして朝が来た。金色の光が山頂を捕らえ、ゆっくりと谷へと流れ込んでくる。闇は退き、星々はその輝きを失って、青く塗り上げられていく空に溶けていった。すべてがまた、ありふれた日常の光に包まれる。しかし、エリアブの内側には何かが変わっていた。彼は羊の群れを動かし始めながら、もう一度、澄み渡った青空を見上げた。そこにはもう、夜の威容はない。しかし、彼は知っていた。あの尊き御名は、今この太陽の下にも、全地にあまねく満ちていることを。そして、羊の匂いと埃にまみれたこの自分を、あのお方が心に留めていてくださることを。
彼は歩き出した。足取りは、夜の重い孤独を引きずってはいなかった。どこか軽やかだった。彼は口ずさんだ。父から学んだ詩の終わりの言葉を。「我が主、我が神よ。あなたの御名は全地にあまねく、いかに尊きことよ。」
風が彼の頬を撫で、それはまるで、答えのように感じられた。