「聖なる祭司アロンの任命」

**聖なる任命の儀式** 荒野の中、神の幕屋の前には、聖なる緊張が漂っていた。主はモーセに、アロンとその子らを祭司として聖別するための厳かな儀式を命じられた。この日、...

「聖なる祭司アロンの任命」

**聖なる任命の儀式**

荒野の中、神の幕屋の前には、聖なる緊張が漂っていた。主はモーセに、アロンとその子らを祭司として聖別するための厳かな儀式を命じられた。この日、イスラエルの民の前に立つべき聖なる者が選ばれ、神に近づく務めを授かるのである。

朝もやが幕屋を包む中、モーセはアロンとその子ら、ナダブ、アビフ、エレアザル、イタマルを招集した。彼らは清めの水で体を洗い、純白の亜麻布の衣服を身にまとった。その衣は輝くように白く、罪の汚れのないことを象徴していた。

祭壇の前には、若い雄牛一頭と、無傷の雄羊二頭が連れて来られた。雄牛は罪の贖いのため、最初の雄羊は全焼の献げ物として、そして第二の雄羊は「任命の雄羊」として備えられた。かごには無酵母パン、油を混ぜた小麦粉の輪形のパン、そして薄焼きパンが入っており、これらは主への穀物の献げ物であった。

モーセはアロンとその子らを幕屋の入り口に進ませ、彼らの上に手を置いた。これは、彼らがイスラエルの民の罪を負い、神の前に立つ者としての務めを委ねられることを意味していた。そして、雄牛が屠られ、その血が取られた。モーセは指で血を取り、祭壇の角に塗り、残りは祭壇の基部に注いだ。こうして、祭壇は聖別され、罪を清める力が与えられたのである。

次に、全焼の献げ物の雄羊が捧げられた。その血は祭壇の周囲に振りかけられ、肉と内臓は洗われ、祭壇の上で焼かれた。煙は天に昇り、主への芳ばしい香りとなった。

そして、いよいよ「任命の雄羊」が屠られた。モーセはその血を取り、アロンの右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗った。同じように、彼の子らにも行われ、彼らの体の一部が聖別された。これは、祭司として彼らが神の声を聞き(耳)、神のわざを行い(手)、神の道を歩む(足)ことを意味していた。

さらに、雄羊の脂肪と臓物、右のももが取られ、それに加えて、かごから取った無酵母パンと共に、アロンの手とその子らの手に載せられた。モーセはそれを主の前で揺り動かす捧げ物とし、その後、祭壇の上で焼いた。これは祭司たちの食物としての分け前であり、彼らが神からの養いを受けることを示していた。

最後に、モーセは雄羊の胸肉を取り、主の前で揺り動かし、それを自分のものとした。これは、祭司の任命を執り行う者の分け前であった。

儀式の終わりに、モーセは聖なる油を取り、幕屋とその中にあるすべてのものを注ぎ、聖別した。そして、アロンとその衣服、その子らとその衣服にも油を注ぎ、彼らを聖別した。油の香りは周囲に満ち、神の霊が彼らを満たすしるしとなった。

こうして、七日間にわたる聖別の儀式が始まった。毎日、同じように罪の贖いと全焼の献げ物が捧げられ、祭壇は聖なるものとされた。主はモーセに言われた。「わたしはアロンとその子らを聖別し、彼らをわたしに仕える祭司とする。わたしは彼らの中に住み、彼らの神となる。彼らは、わたしが彼らをエジプトから連れ出した神であることを知るようになる。」

アロンとその子らは、神の前に立つ者として選ばれ、民の罪を贖い、神と人との間を執り成す務めを託された。この日、イスラエルには真の祭司の系譜が始まったのである。

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